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CULTURE

カルチャー/映画

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)

語られなかったもうひとつの「ウッドストック」

大きな歴史から消えようとしていた自分たちのもうひとつの歴史を、ザ・ルーツのクエストラヴ等が発掘し、半世紀の眠りから目覚めさせたドキュメンタリーがこの『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』。撮影されたのは1969年。ちょうど同時期には歴史的イベントとなった…続きを読む


カルチャー/映画

怪物

聴こえなかった音を受け止める「耳」

映画の中で何回か繰り返された調子っぱずれな低い金管楽器の音。共鳴していなくても遠くから聴こえるホルンとトロンボーンの響きはとても美しくせつない。主役にはなりにくいふたつの楽器の声ともいえるサウンドは、私たちが意識しなくとも常に鳴り響いている社会の通奏低音であり、映画『怪物』を象徴する…続きを読む


カルチャー/映画

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

2024年から観た『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』採点表

漠然と「あなたは何が好きですか?」と問われれば、きっと「音楽です」と答える。子どもの頃からずっと音楽が好きで、特にロックやブラック・ミュージックを中心に聞いてきた。この世界には自分が好きなだけでも、リトル・リチャードやルー・リード、最近でもアノーニ等、ゲイのアーティストは多数存在…続きを読む


カルチャー/アート

ポール・セザンヌの「自然と平行する一つの調和」とはいったい何か?

不完全さが生んだ独自の芸術的境地

「近代絵画の父」とも称されるポール・セザンヌ。彼は決して天才ではなく、優等生でもなかった。一生を通じて愛していたのは、近代的なものではない。幼い頃から鑑賞し続けたニコラ・プッサンをはじめバロックや古典主義の絵画だった。ところが彼は偉大な先達のように精密なデッサン等に基づく…続きを読む

GROOVE

全裸に黒革のツナギというマリアンヌ・フェイスフルの衝撃。ほとんどのシーンでハーレーかノートンに乗っている稀有なバイク映画。邦題は最悪の『あの胸にもう一度』。英“The Girl on a Motorcycle”か仏“la motocyclette”でよかったのに。きっと邦題つけた人はバイクに乗っていないね。


The Girl on a Motorcycle (1968) trailer
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