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ソウル&ファンク大辞典

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KOHH / UNTITLED

暗闇を音に記した現代詩のようなヒップホップ

KOHH Untitled,
KOHH, 2019
ファッション・デザイナーの川久保玲は、最新ショーに関連する言葉として、“Finding beauty in the dark, there is no light without dark.(暗闇の中に美を見る。闇がなければ光もないから)”という詩の一節のようなものを残した。KOHHのアルバム“UNTITLED”にも、この言葉と近い感覚を覚える。コム・デ・ギャルソン・オム・プリュスのショーのように、全体を占める空気はダークでゴシックな世界観。リスナーに対して希望を提示することはない。成功した途端に、達観したようなことも言わない。ただ励ましや夢ばかりを語っても意味はない。KOHHが見つめるのは現実だけだ。

私小説のように語りかける彼のラップ。というよりも、この“Untitled”は、現代詩に近い芸術作品といった方が的確かもしれない。サウンドはあくまでも詩を生かすためのサポートのツール。ヒップホップであることにもこだわりはない。あえて平易な言葉を選択しているため、ストレートに心に響く。ONE OK ROCKのTakaをゲストヴォーカルに迎えた“I Want a Billion”は、流石に派手な音作りだが、詩自体は他の曲と変わりはない。

暗闇を恐れることなく突き進み、アーティストとしては素晴らしい境地に達しているが、あまりにも素直な言葉に彼の精神状態が心配にもなる。

2019年





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