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ソウル&ファンク大辞典

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Lounge Lizards / THE LOUNGE LIZARDS

本物に支えられた「フェイクジャズ」

ラウンジ・リザーズ Lounge Lizards, 1981
当初はゲテモノ扱いで、ノイズ系アーティストを多く輩出したニューヨーク発のムーヴメント「ノー・ウェーブ」の一派として捉えられていたラウンジ・リザーズ。彼らにしても、同じカテゴリーと見られていたJames Chance(ジェームス・チャンス)率いるContortions(コントーションズ)にしても、アフリカ系米国人とは違う文化背景で育ったため、表現方法が多少異常ではあったが、単に奇をてらったミュージシャンにはない黒いジャズへの愛情を強く感じる。

特にこのラウンジ・リザーズのデビューアルバムは、Miles Davis(マイルス・デイビス)の“In a Silent Way”や“Bitches Brew”を手がけたTeo Macero(テオ・マセロ)がプロデュースを担当している。それだけを考えてみても、ジャズへの真剣さが伺える。また、テオ・マセロはもしかしたら、完全にアウトサイダーだったラウンジ・リザーズの「フェイク・ジャズ」を使って、60年代後半にマイルスで起こした革命を、再び起こそうとしたのではないだろうか。

この時期のラウンジ・リザーズの最大の特徴は、Arto Linsay(アート・リンゼイ)が在籍していたことだろう。リンゼイはまさにノー・ウェーブの申し子のような存在であり、パンク・バンドDNAのギタリストとしてデビューし、ラウンジ・リザーズでもひとり異質なルックスで、ノイジーなギターをかき鳴らしている。彼の存在が、ラウンジ・リザーズをゲテモノ扱いにする大きな原因であり、同時に魅力でもある。

もうひとり忘れてはいけないのが、リーダーのJohn Lurie(ジョン・ルーリー)。彼は後年、俳優や画家として成功するが、ジョン・ルーリーの根っこにあるのは、やはり音楽。このラウンジ・リザーズのデビュー・アルバム以降のグループの歴史は、ジョン・ルーリーの音楽家としての成長の歴史でもある。

ニューヨークの最先端文化「ノー・ウェーブ」に影響を受けたジャズマニアの気取り屋ジョン・ルーリーが音楽的才能に満ちたアート・リンゼイと出会い、始めたバンドが、ラウンジ・リザーズだと考えれば、すべてのキーワードがつながる。

Producer: Teo Macero
1981年





Do The Wrong Thing - Lounge Lizards
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