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ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

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Charles Mingus / OH YEAH

怒れる巨匠のストリートミュージック

チャールズ ミンガス Oh Yeah,
Charles Mingus, 1962
姿を見ればジャズ界の全てのものが頭を垂れるような偉大なベーシスト、チャールズ・ミンガスがベースを人に任せて、音楽家としての自由を手に入れた“Oh Yeah”。いつもはいかついイメージのミンガスが、まるで場末のバーで、何の気兼ねもなく、思う存分仲間と演奏を楽しんでいるかのような雰囲気。ここでは人生の悲哀を逆に笑い飛ばしているような明るさも感じる。

一曲目の“Hog Callin’ Blues”では、激しく馬に鞭打つようなチャールズ・ミンガスの声と、吠えるようなRoland Kirk(ローランド・カーク)のテナーサックスが印象的なワイルドな曲。二曲目の“Devil Woman”はスローなブルースで、ミンガスの味のあるしゃがれ声に痺れる。彼のピアノを楽しむならB1の“Ecclusiastics”。この曲は展開の仕方も楽しい。

この作品でミンガスはヴォーカルとピアノを担当しているが、この二つは別人格のようにギャップが激しい。ピアノはあくまで控えめで美しく奏でられているが、ヴォーカルは歌というより、叫びに近いもので、アルバム全編にわたって「オー・イェー!」と叫びまくっているだけともいえる。しかし、その叫びが非常に魅力的であり、音楽的門戸をかなり広くしている。

ローランド・カークとBooker Ervin(ブッカー・アーヴィン)のダブルサックスは非常に強烈。ミンガスの声との相性も非常にいい。サウンドはブラックミュージックの歴史を振り返るかのように、ブルースとジャズの境界線を行ったり来たりしながらも、強弱のつけ方にミンガスの斬新なセンスを感じる。

この作品では、チャールズ・ミンガスの製作意図を探るのではなく、Cab Calloway(キャブ・キャロウェイ)Screamin' Jay Hawkins(スクリーミン・ジェイ・ホーキンス)の作品を聞くように、音楽を満喫したほうがいい。ミンガスの作品の中では異色な部類に入るが、最もストリート感覚が強く、ソウルやファンクが好きな人には最も入りやすい一枚だろう。

しかし、これで1962年ってどういうこと?(録音は1961年)

Producer: Nesuhi Ertegun
1962年





Devil Woman - Charles Mingus
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