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ソウル&ファンク大辞典

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Chicago / CHICAGO V

ジャズファンクとしてのブラスロック

シカゴ Chicago V, 1972
シカゴというと80年代以降のバラードやポップなイメージが強いかもしれないが、ブラス・ロックと呼ばれていたこの時代はかなり実験的で骨太の音楽に挑戦している。この作品はビルボードのポップスだけではなく、ジャズのチャートでも1位を獲得。同時にブラック・チャートでも33位にランクインしており、これだけでも当時のシカゴの多様性をうかがい知ることができる。

以前はLP2枚組以上の大作ばかりを発表していたが、“Chicago V”で初めて1枚に収まるようになった。収録曲はシカゴの幅広い音楽性を集約したような内容で、名作“Saturday in the Park”や“All Is Well”のようなポップな曲も収録されているが、Tower of Power(タワー・オブ・パワー)を彷彿とさせるようなブラス・ファンク系の曲も多い。

オススメはこのアルバムのオープニング“A Hit By Varese”。ジャズやプログレ、ファンク等あらゆる要素が混在しており、このアルバムを象徴する一曲。“Goodbye”も同様の傾向の曲で、今聞いても気持ちいい。

ポップな曲も様々な仕掛けが隠されており、よく聞くとドロ沼にはまるほど奥深い。この時代のミュージシャンは、ポップであろうがアヴァンギャルドであろうが、基本トリップ志向があり、どこかにサイケを仕込ませている。

プロデューサーの James William Gercio(ジェームス・ウィリアム・ガルシオ)は、ブルーアイドソウルの名作を残したBuckinghams(バッキンガムズ)とも仕事をしている。

Producer: James William Guercio
1972年



A Hit By Varese - Chicago
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