ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
Meeting of the Mind,プロデューサーの影響で採用されたと思われるポップなテイストの曲もそつなくこなし、何といってもフォー・トップスは歌がうまいので満足できる。特にソウル史に残る偉大なシンガーであるリーバイ・スタッブスの熱い声があれば、どんな曲でもソウルとして成立する。本作でもA2 “Midnight Flowers”やB1 “Right On Brothers”は涙腺にくるものがあるし、B2 “Tell Me You Love Me (Love Sounds)”、B3 “All My Love”なんかは今聞いても新しさを感じる。現在につながる要素が凝縮した極上メロウなソウルがこの作品では聞くことができる。
メロウの秘密はフォー・トップスを支えるバックの面々。モータウン60年代のファンク・ブラザースから一転し、時代の変化を象徴するメンバーを揃えた。ギターにはクルセイダーズ時代のラリー・カールトンやレイ・パーカー・ジュニア、ベースではクルセイダーズのウィルトン・フェルダー(クルセイダーズの担当はサックスだが、彼はスタジオ・ミュージシャンとして“I Want You Back”やマーヴィン・ゲイ“Let's Get It On”、“I Want You”等、数多くの名曲でベースを弾いている。)等、ジャズ系のミュージシャンが参加。
フォー・トップス『ミーティング・オブ・ザ・マインド』はブラックミュージックが「ブラック」の枠を越えて、上質さを兼ね備えるようになった時代の先駆的一枚。踊るのに疲れて、一息ついて心地よい時間を過ごしたいときに是非どうぞ。
Producer: Steve Barri, Dennis Lambert, Brian Potter
1974年