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ソウル&ファンク大辞典

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Human League / DARE

ピコピコ音だからこそ可能なソウルもある

ヒューマン リーグ Dare,
Human League, 1981
まだ時代はシンセサイザーのことをピコピコ音と例えていた時代のバンドであり、血湧き肉躍るソウルとは縁遠そうなパッケージだが、なぜかファンク系のミュージシャンにも人気のあるヒューマン・リーグ。英国のバンドらしく白人でもロックや流行り物だけではなく、モータウンやディスコも同時に聞いていたことが、彼らのサウンドに深みを与えた。同じシンセ系でもドイツのクラフトワークは、アフリカ・バンバータらのヒップホップ系アーティストに再発見され、ダンスミュージックとして再覚醒したが、ヒューマン・リーグのような英国人達は、最初から自らの音楽DNAにダンスフロアの血が混ざっていた。

“Dare”はヒューマン・リーグにとって大ブレイクのきっかけとなった作品。このアルバムのリリース前に音楽的な核となっていたメンバーが脱退し、Heaven 17(ヘヴン・セヴンティーン)を結成。ヒューマン・リーグは存続の危機を迎えていた。その結果、ヴォーカリストのPhilip Oakey(フィリップ・オーキー)と女性ヴォーカル2人がグループの顔となり、ポップになって生まれ変わった。

実はこの女性たちに音楽経験はなく、全くの素人だったのをルックスだけでメンバーに選んだという。そしてフィリップ・オーキー自身もヒューマン・リーグ結成前まで、ミュージシャンといえるほどの経験がなかった。その彼らがこの大ヒット作を生み出し、ブリティッシュ・インヴェイジョンの中心グループのひとつとなったのだ。ポスト・パンク期でなければ、こんな奇跡は絶対に起こらなかっただろう。

B5 “Don’t You Want Me(邦題:愛の残り火)”は、全米・全英の両方でチャート1位に輝いている。

Producer: Martin Rushent, The Human League
1981年




Don't You Want Me Baby - The Human League
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