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ソウル&ファンク大辞典

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Jimmy Castor Bunch / IT’S JUST BEGUN

未完成感が最大の魅力のファンキーサウンド

ジミーキャスターバンチ It's Just Begun,
Jimmy Castor Bunch,
1972
アーティストとしてより、今やサンプリングネタの宝庫としての方が有名かもしれないジミー・キャスター・バンチ。ヒット曲“It’s Just Begun”に至っては、イントロからブレイクビーツまで、曲のあらゆる部分が、大勢のアーティストに使われている。ジミー・キャスター・バンチのオリジナルもKool & the Gang(クール&ザ・ギャング)の初期の名曲“Give It Up”のフレーズを引用している。このアルバムで最もヒットしたシングルは“Trodlodyte (Cave Man)”。最高位でビルボード6位に達した。ゲテモノっぽいこの曲も当然サンプリングの定番。この曲のイメージが、その後のグループのイメージを決定づけた。

このアルバムの後は、コミックバンドのようなイメージになってしまったので、彼ら本来の無骨なストリートファンクで占められているのはこの作品だけ。リーダーのジミー・キャスターはサックス奏者なので、ホーンセクションの使い方が特にキャッチー。その典型がストリートファンクの“You Better Be Good (Or the Devil Gon’ Getcha)”。Roy Ayers(ロイ・エアーズ)の『コフィー』にも似たヨレ具合がたまらない。ラテンファンクの“L.T.D. (Life Truth & Death)”なんかも相当かっこいい。

この時点では、まだアーティストとしての方向性が定まっていないが、ジミー・キャスター・バンチの場合は、その不安定感こそが最大の魅力。

Producer: Castor-Pruitt Productions
1972年



It's Just Begun - Jimmy Castor Bunch
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