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ソウル&ファンク大辞典

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Lightmen Plus One / ENERGY CONTROL CENTER

米国文化の重層さが生んだローカルなジャズファンク

ライトメン・プラス・ワン Energy Control Center,
Lightmen Plus One, 1972
ヒューストンの高校生を狂気のファンク集団に変貌させ、Kashmere Stage Band(カシミア・ステージ・バンド)としてデビューさせた音楽の先生Conrad O. Johnson(コンラッド・O・ジョンソン)。彼のもう一つの音楽的遺産が弟子であるジャズ・ドラマーのBubbha Thomas(ブッバ・トーマス)だ。そしてそのブッバ・トーマスが自身のレーベルLightin’ Recordsから初めてリリースしたアルバムが、ライトメン・プラス・ワンの“Energy Control Center”である。カシミア・ステージ・バンドは、ゴスペル的なファンクを得意したが、ライトメン・プラス・ワンではジョンソン本来の持ち味である黒い魂を持つジャズが受け継がれている。

ブッバ・トーマスも師匠であるコンラッド・O・ジョンソンと同じく教育に一生を捧げたため、表舞台に出ることはほとんどなかった。だがこのアルバムを聞けば(そしてアルバム・ジャケットを見れば)、これを作ったのがまともな教育者ではないことはすぐにわかる。

コンラッド・O・ジョンソンは、アフリカ系米国人が中心となるフラタニティ団体の活動に積極的だった。ブッバ・トーマスもジョンソンの影響を受けたため、地元を離れなかったのかもしれない。そしてきっと音楽的にもジョンソンの影響を強く受けたのだろう。

レディオヘッドのリミックスを手がけたこともあるミュージシャンIllum Sphere(イラム・スフィア)は、自分を構成した曲の一つとして、このアルバムのタイトル曲をあげている。

Producer: Virgil Solomon, Bubbha Thomas, Marsha Frazier
1972年



Wench - Lightmen Plus One
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