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ソウル&ファンク大辞典

ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。

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Saturday Night Fever (O.S.T.)

ディスコを世界の隅々にまで広め、同時に木っ端微塵に破壊した歴史的サントラ

サタデーナイトフィーバー Saturday Night Fever,
1977
あまりにも有名すぎて主題歌以外は聞いたこともない人が多いような気がするが、やっぱりこの「サタデー・ナイト・フィーバー」のサントラは何度聴いても破壊力抜群の名盤だ。超ミーハーなので、原理主義的ソウルファンは見向きもしないかもしれない。それでもこれほど楽しいアルバムは滅多にない。事実このサントラはバカ売れし、1982年にマイケル・ジャクソンの「スリラー」がリリースされるまで、世界で最も売れたアルバムだった。

ディスコといっても、このアルバムの代名詞ともいえる大ヒット曲『ステイン・アライヴ』と『ナイト・フィーバー』は、ブラックミュージックのイメージが全くないビージーズの曲であり、彼らの曲は8つも収録されている。オイシいところはすべてビージーズが持っていっているのだ。知らずに聞けばビージーズのステルス性というか、非アフリカ系であることを感じさせないヴォーカル・ワークは間違いなく超一級品である。そしてビージーズであったからこそ、これほどの音楽的な成功を遂げたのだろう。

もし映画を見ていないなら、A面を聞いたらいきなりD面に行ってもいいかもしれない。よほどのマニアかネタ探しのDJでもない限り、音楽的な聞き所はすべてこの2面に集まっているからだ。A面は既述のビージーズの曲で占められ、D面はDavid Shire(デヴィッド・シャイア)とMFSBの渋いインストと、Trammps(トランプス)の代表曲のひとつ“Disco Inferno”が収録されている。

この映画(サントラ)によってディスコカルチャーは世界の隅々にまで広がったが、だれもかれもがディスコにちなんだ作品を発表するようになり、その結果、低品質なものばかりが溢れ、一気にディスコ自体が廃れてしまった。功罪両面において、「サタデー・ナイト・フィーバー」は歴史的にインパクトのある作品になってしまった。とはいえ、ディスコだけではなくブラック・カルチャーを語るときには絶対に避けては通れない作品であり、金字塔であることには変わりがない。

1977年



Stayin’ Alive - Bee Gees
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