ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
ミッチェルから抑えて歌うことを教えられ、この作品ぐらいからグッとヴォーカリストとしてのレベルが上がっている。バックのサウンドの完成度も高い。ハイ・リズムと呼ばれるリズム・セクションは円熟度を増し、メンフィス・ホーンズもツボを抑えた演奏をしている。この時代のハイ・サウンドの特徴であるストリングスも心地いい。タイトル曲にはこうしたすべての良さが凝縮している。
「レッツ・ステイ・トゥゲザー」の大成功により、アル・グリーンはアメリカのセックス・シンボルとなり(その後の彼の人生を考えると不本意なことかもしれないが…)、ハイ・サウンドは70年代のサザンソウルを代表する一大勢力になった。
Producer: Willie Mitchell
1972年