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ソウル&ファンク大辞典

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Gil Evans Orchestra / BLUES IN ORBIT

知性とゲスさのせめぎ合い

ギル エヴァンス Blues in Orbit,
Gil Evans Orchestra,
1971
マイルス・デイヴィスとの共同作業で評価を高め、ビッグバンドの世界に革命を起こしたギル・エヴァンス。活動時期が長く、作品数も多いのでどの作品を聞くべきか悩んでしまうアーティストの一人だが、ギル・エヴァンス・オーケストラ名義の“Blues in Orbit”か1974年の“Plays the Music of Jimi Hendrix”ぐらいが最も多様な音楽要素を取り込んでいるため、21世紀のジャズファンには一番聞きやすいような気がする。

彼の代名詞でもある大編成バンドでトライしているのは、スピリチュアルなジャズロック。そして「オーケストラ」という名前ではもったいような面々が参加している。ドラムはElvin Jones(エルヴィン・ジョーンズ)とAlphonse Mouzon(アルフォンス・ムザーン)。ギターにJoe Beck(ジョー・ベック)。サックスBilly Harper(ビリー・ハーパー)。フルートHubert Laws(ヒューバート・ロウズ)。その他もチューバやフレンチホルン、トロンボーンと低音系の金管楽器が特に気持ちいい。

知的なギル・エヴァンスに適度なゲス風味がまぶされており、感覚はロック。その点でも“Blues in Orbit”の後にリリースされたアルバム“Plays the Music of Jimi Hendrix”と共通している。

このアルバムは元々“Gil Evans”という本人の名前でリリースされていたが、“Blues in Orbit”というタイトルに変更されている。

Producer: Sam Gordon
1971年



Thoroughbred - Gil Evans Orchestra
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