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ソウル&ファンク大辞典

ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。

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Herbie Hancock / THRUST

ハービー・ハンコック史上、最ドス黒ファンク

ハービー・ハンコック Thrust,
Herbie Hancock,
1974
Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)には数多くの名盤があって、特に70年代初期から中期の他のアルバムもハービーの脳と時代が完全にシンクロしており、どれも甲乙つけ難いくらい良質な作品ばかりだが、もしリズムに特化し最もドス黒いファンクということで選ぶなら本作“Thrust”を超オススメ。アルバム・タイトルは「強く突き進む」や「推進力」といった意味。この時代のジャズ・ファンクは時代的にも人力というアナログな手法で未来と原始を直結するアプローチをとっていて、何ともいえない快感を与えてくれる作品が多い(その象徴的なムーヴメントがアフロ・フューチャリズム。このアルバム・カバーのデザインからもそれはうかがえる)。その中でもこのハービー・ハンコックの“Thrust”はリズムがビシバシ決まり最上級のジャズファンクを提供してくれる。

バックを勤めているのはもちろん黄金期のHeadhunters(ヘッドハンターズ)の面々。 この前作が大成功を収めた超有名作“Head Hunters”。ドラムのHarvey Mason(ハーヴィー・メイソン)がMike Clark(マイク・クラーク)に変わっただけで、流れはほぼ共通する(このマイク・クラークがまたすごい!)。Paul Jackson(ポール・ジャクソン)のジャズミュージシャンと思えないような低く構えたベースも最高。前作の方が全体的な完成度は高いが、狂ったようなファンキーさで選ぶなら、こっちに軍配。

Producer: David Rubinson, Herbie Hancock
1974年




Palm Grease - Herbie Hancock
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