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ソウル&ファンク大辞典

ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。

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John Patton / UNDERSTANDING

煮え切らない男に振り回される快感

ジョンパットン Understanding,
John Patton,
1968
ブルーノートのジャケット・デザイン史上、最高にカッコいい“Let ‘Em Roll”等、ジョン・パットンには渋めに決めたソウル・ジャズの良作がたくさんあるが、トリオで録音したこの“Understanding”の一番いいところはリズム。あまり聞かない名前だが、この作品でドラムを担当するのはHugh Walker(ヒュー・ウォーカー)。ジョン・パットンのオルガンとの相性は抜群にいい。

トリオの残る一人も気になる存在。サックスとフルートで参加しているのは、あの怪人Harold Alexander(ハロルド・アレクサンダー)。彼は70年代にソロとしてFlying Dutchman(フライング・ダッチマン)から熱く個性的なアルバムをリリースしており、カルト的なファンも多い。この“Understanding”では、時々フリーキーな面を見せる箇所もあるが、比較的オーソドックスにプレイ。モッド・ジャズ的なA1 “Ding Dong”はハロルド・アレキサンダーの曲。当時のネームバリューでジョン・パットンの名前が前面に出ているが、スリー・ピース・バンドの作品と考えた方がイメージに合うかもしれない。

ジョン・パットンの代表曲の一つである“Congo Chant”や、Sam & Dave(サム&デイヴ)“Soul Man”、Kenny Burrell(ケニー・バレル)の“Chitlins con Carne”のカバー曲も収録。どれも個性的な解釈をしている。

ブルーノートが徐々に狂い出した時期にリリースされた本作。ある意味非常にオイシイ作品でもある。レコード会社も音楽も芸術に関するものは苦悩の時期こそ擬似体験する価値がある。主役であるはずのジョン・パットンが、トリオなのにあまり目立たないというこの煮え切らなさを楽しめるかどうか、あなたの“Understanding”力が試される一枚。

Producer: Francis Wolff
1968年



Ding Dong - John Patton
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