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ソウル&ファンク大辞典

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Kurtis Blow / KURTIS BLOW

メジャー初の「おしゃべり」ラッパー

カーティス・ブロウ Kurtis Blow, 1980
ヒップホップ黎明期を象徴する存在のひとり、カーティス・ブロウ。メジャーレーベルと契約した初のラッパーであり、本作にも収録している“The Breaks(邦題:おしゃべりカーティス)”はビルボードR&Bチャート4位の大ヒットとなった。

ヒップホップといえばサンプリングがつきものだが、カーティス・ブロウの場合は、ターンテーブルはなし。全てバンドによる演奏でバックトラックを制作した。彼の売りはちょっとイナタイ生のグルーヴと「おしゃべり」パフォーマンスだった。この時代のラッパーのほとんどは、社会的・暴力的なメッセージを発することはなく、みんなでハッピーになることに主眼を置いたパーティ・ミュージックのMCに徹していた。ある意味、衰退したディスコの正統継承者、もしくは受け皿がカーティス・ブロウやシュガーヒル・ギャングのようなアーティストだったのだ。強面のアフリカ・バンバータでさえ、パーティ・ミュージックという点においては、大きな違いはない。本作『カーティス・ブロウ』収録のB3 “All I Want in This World (Is to Find That Girl”は、きっとディスコで遊び慣れた客向けのチークタイム用のスローとして用意したのだろう。

おしゃべりで陽気なのに、ダンスフロア独特の哀愁も漂う不思議な人。

Producer: J. B. Moore, Robert Ford, Jr.
1980年



The Breaks - Kurtis Blow
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