ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
Doin' Things, マデリン・ベルのこの“Doin’ Things”では、60年代英国発のソウルらしく、ロックやポップスのテイストも取り入れ、モッズ風味のサウンド作りがされている。ダスティ・スプリングフィールド風からP.P. アーノルド、初期のローリングストーンズやモータウンのような曲もあり、ソウルの汗臭さのようなものはそれほど感じないが、60年代のロンドンらしい上品で上質なサウンドに仕上がっている。
オススメはUKモノのノーザンソウルが好きな人ならきっと気に入るA1 “Help Yourself”。3曲目のユルいグルーヴが気持ちいい“Doin’ Things Together with You”を書いたのはVan McCoy(ヴァン・マッコイ)。彼は1972年に“Soul Improvisations”というこれまたユルい名作を残しているが、“Doin’…”はこれに負けないぐらいカッコいい。A5の“For Your Pleasure”はGeorgie Fame(ジョージィ・フェイム)作。ジョージィ・フェイムらしいセンス溢れる展開の曲だ。
ちなみにこのアルバムで小気味の良いベースを弾いているのはLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)加入前のJohn Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)。B1の“Hold It”は彼の曲。
Producer: John Franz
1969年