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Max Roach / WE INSIST!: MAX ROACH’S FREEDOM NOW SUITE

今こそ聞く価値のあるジャズ史上最高に破壊的で社会的なコンセプト・アルバム

マックス ローチ We Insist!,
Max Roach, 1960
奴隷解放宣言100周年に向けて、マックス・ローチが詩人兼音楽家のOscar Brown Jr.(オスカー・ブラウン・ジュニア)ともにコンセプトを発展させた社会的問題作。1863年にエイブラハム・リンカーン大統領が奴隷解放を命じたものの、100年近く過ぎたこの時代にも差別は続いていた。この作品が発表された1960年にはケネディ大統領が就任し、差別解消のムードが一気に盛り上がりを見せる。その後、キング牧師の“I Have a Dream”のスピーチで有名なワシントン大行進(1963年)があり、ようやく1964年の公民権法制定にこぎつけた。

アルバムは奴隷時代のことを歌った“Driva’ Man”から始まり、自由を勝ち取ったと信じた奴隷解放宣言の時代、そしてB面ではアフリカやキューバ、カリブ諸国等の自分たちのルーツを表現している。当時のアメリカはメジャーなアーティストが、自分にしかできない方法で政治的意見を正々堂々と表明している点が素晴らしい。

印象的な女性ヴォーカルは、この作品の後に結婚することになるAbbey Lincoln(アビー・リンカーン)。彼女も積極的に公民権運動に関わったアーティスト。アビー・リンカーンというのは芸名であり、由来はもちろんリンカーン大統領。

“We Insist!”は、ジャズが当時、最も過激な音楽であったことを証明する作品の一つ。「音楽に政治を持ち込むな!」なんていう能天気な人たちには、きっとこの素晴らしさは理解できないだろう。

Producer: Nat Hentoff
1960年





Freedom Day - Max Roach 5tet wt Abbey Lincoln
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