ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
本作『ザ・ダンス・オブ・ライフ』は、後の成功を予感させるように完全にダンス・ミュージックに徹している。音数的にはそれほど多くは無いがサウンドはゴージャスで、シンプルなナラダのドラムに躍動感を与えるT.M. Stevens(T.M.スティーブンス)のドライブするベースが最高にかっこいい。 Bob Clearmountain(ボブ・クリアマウンテン)を呼んでパワーステーションで録音した理由がこの辺にあるのかも知れない。
それにしてもジャズ/フュージョン系のドラマーがダンス・サウンドにチャレンジしたものに、いいものが非常に多い。ナラダ・マイケル・ウォルデンしかり、Harvey Mason(ハーヴィ・メイソン)、Lenny White(レニー・ホワイト)、Norman Connors(ノーマン・コナーズ)などあげればきりが無いくらいだ。これ以降の時代はリズム重視の傾向が続いており、ドラマー達が本能的にそれに反応したからだろうか。リズム重視の傾向は現代に至っても続いている。
Producer: Narada Michael Walden & Bob Clearmountain
1979年