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ソウル&ファンク大辞典

ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。

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Paul Kelly / DON’T BURN ME

サザンソウルの隠れた大物、渾身の一枚

ポール ケリー Don't Burn Me,
Paul Kelly,
1973
チョーありふれた名前が影響してか、相当な実力者にもかかわらず、ソウル史の表舞台にはあまり登場しないポール・ケリー。現代になってもそんな状況は変わらず、検索にも引っかかりにくいため、今後も彼の名前が世に広く知られることはないのではないか。しかし、そのありふれた名前とは対照的に、ポール・ケリーは稀有な才能を持つ非常に優れたソウルシンガーである。

マイアミ生まれのポール・ケリーは、Clarence Reid(クラレンス・リード)が率いていたグループThe Del-Miresに誘われ、1963年にプロとしてデビューしている。1965年にはクラレンス・リードの曲でソロデビューも果たしている。

出世作となったのは1970年リリースの“Stealing in the Name of the Lord”。プロデューサーは本作『ドント・バーン・ミー』でも共に仕事をしているバディ・キレン。この曲は元々ポール・ケリーがサム&デイヴのために書いたものだが、牧師をからかうような歌詞が嫌われ、やむなく自分で歌うことになったらしい。だが、結局これが功を奏して、生涯を代表する一曲になった。

『ドント・バーン・ミー』は、全曲ポール・ケリーの自作曲で構成。彼のヴォーカルも円熟期を迎えている。バディ・キレンの趣味もあってか録音はナッシュビル、サザンソウルとカントリーが絶妙のバランスでミックスされている。ギターでStax Records(スタックス)初期の功労者で、伝説のスタジオ、アメリカン・サウンド・スタジオ創設者のChips Moman(チップス・モーマン)が参加。

Producer: Buddy Killen
1973年



Come Lay Some Lovin’ On Me - Paul Kelly
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