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ソウル&ファンク大辞典

ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。

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Ramsey Lewis Trio / THE IN CROWD

誰もが愛したソウルジャズの人気盤

ラムゼイルイス The In Crowd,
Ramsey Lewis Trio,
1965
このアルバムやタイトル曲“The In Crowd”は大ヒットし、ラムゼイ・ルイスの名が一気に世間に知れ渡るきっかけになった作品。特徴はとにかく楽しいこと。いいライヴ・アルバムの必須条件、会場で楽しむ観客もこのアルバムの共演者の一人であり、盛り上がる様子が手に取るように伝わる。

バックの二人はベースのEldee Young(エルディ・ヤング)にドラムがRed Holt(レッド・ホルト)。つまり、のちにこれまた楽しいソウルジャズを残したYoung-Holt Unlimited(ヤング・ホルト・アンリミテッド)の二人。『ジ・イン・クラウド』でもエルディ・ヤングは大活躍で、ベースを弾きながら大きな声でフレーズを口ずさみ、観客を大いに盛り上げている。

ちなみにビルボード第5位となったタイトル曲は、ライヴ前に急遽演奏することになったらしい。どんな曲なら客に受けるのかと思案していたメンバーを見たライヴ会場のウエイトレスが「あんたたちならこの曲がいいんじゃない」と、当時珍しかったジュークボックスでかけたのが、Dobie Gray(ドビー・グレイ)の『ジ・イン・クラウド』だった。もし彼女が違う曲を紹介していたら、このアルバムの後の成功はなかったかもしれないのだ。近年では2013年にグレゴリー・ポーターも“Liquid Spirit”の中で、ドビー・グレイとラムゼイ・ルイスをミックスしたようなバージョンをカバーしている(これがまたカッコイイ!)。

Producer: Esmond Edwards
1965年



The In Crowd - Ramsey Lewis Trio
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