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ソウル&ファンク大辞典

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Al Kooper / NAKED SONGS

米国音楽史に残る偉人のエキスたっぷりな作品

アル クーパー Naked Songs,
Al Kooper, 1973
多才なアル・クーパーの作品の中で最も黒いアルバム。そして最もアメリカ的でもある。ソウルやブルース等のブラック・ミュージックから、カントリーやサザンロック、ポップスまで、恐ろしいほど幅広いのだ。それでもどの曲も黒く感じるのは、ゴスペルが奥底に流れているからだろう。特に当時は珍しかったであろうシンセサイザーを、教会のオルガンのように使いこなしている点は、センスがなせる業(アル・クーパーはオルガンの名手なのに、わざわざシンセをオルガンっぽく使う変質的なこだわりよう)。

このアルバムで最も有名な曲はA3 “Jolie”だろう。曲自体は非常にポップだが、是非ともレイ・チャールズに歌わせたくなるような最高のゴスペル・ソングでもある。B3 “Touch the Hem of His Garnment”は、The Soul Stirrers(ソウル・スターラーズ)時代のサム・クックの曲。

このアルバムに至るまで、アル・クーパーは数多くのスーパースター達とセッションを重ねてきた。最初の大物はボブ・ディラン。“Like a Rolling Stone”で印象的なオルガンを弾いているのがアル・クーパー。なんとなく『ジョリー』にも通じる匂いを感じる。続いて自らがスターとなったブラッド・スウェット&ティアーズの結成。さらにはジミ・ヘンドリックス、BBキング、サイモン&ガーファンクル、ローリングストーンズと時代を代表するアーティストばかりだ。ちなみにレーナード・スキナードを発掘し、アラバマ州の裏州歌ともいえる“Sweet Home Alabama”をプロデュースしたのも彼。つまりいくら評価してもしきれないほどのアメリカ音楽史に残る偉大な人なのだ。

Producer: Al Kooper
1973年



Jolie - Al Kooper
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