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このアルバムで最も有名な曲はA3 “Jolie”だろう。曲自体は非常にポップだが、是非ともレイ・チャールズに歌わせたくなるような最高のゴスペル・ソングでもある。B3 “Touch the Hem of His Garnment”は、The Soul Stirrers(ソウル・スターラーズ)時代のサム・クックの曲。
このアルバムに至るまで、アル・クーパーは数多くのスーパースター達とセッションを重ねてきた。最初の大物はボブ・ディラン。“Like a Rolling Stone”で印象的なオルガンを弾いているのがアル・クーパー。なんとなく『ジョリー』にも通じる匂いを感じる。続いて自らがスターとなったブラッド・スウェット&ティアーズの結成。さらにはジミ・ヘンドリックス、BBキング、サイモン&ガーファンクル、ローリングストーンズと時代を代表するアーティストばかりだ。ちなみにレーナード・スキナードを発掘し、アラバマ州の裏州歌ともいえる“Sweet Home Alabama”をプロデュースしたのも彼。つまりいくら評価してもしきれないほどのアメリカ音楽史に残る偉大な人なのだ。
Producer: Al Kooper
1973年