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ソウル&ファンク大辞典

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Bar-Kays / INJOY

スーパーファンクバンドへと変貌するための芸風を確立した作品

バーケイズ Injoy,
Bar-Kays, 1979
オーティス・レディング等のバックミュージシャンとして活動していた時期や、その後、自らが表舞台に出て活躍し出したStax Records(スタックス)時代とは、全く違うバンドに生まれ変わったバーケイズ。彼らが真のスターバンドとして成長していくのが本作『インジョイ』発表の70年代後半から80年代前半にかけての時期。

この時期、ブラックミュージック全体がディスコに席巻され、粘るリズムが特徴である多くのファンクバンドが没落していくが、バーケイズは、ポップさとファンクの絶妙のバランス地点を見つけ、人気とともに質の高いバンドへと成長していった。

1979年はファンクが完全にディスコによって息の根を止められた年だが、名作の少ないこのブラックミュージック空白の年にも、バーケイズは名作を残すことができた。この作品で完全にバーケイズでしかありえないファンクを生み出し、彼らのフォーマットは80年代、多くのバンドに流用される。

この時代のバーケイズ流ファンクの真骨頂が最も現れているのがA2 “Move Your Boogie Body”だ。シンプルなリズムの上で粘るようなベースとホーンセクションや、ワイルドなのにコミカルにも感じるヴォーカルのやりとりは絶品。A1 “More and More”とB4 “Up in Here”も同タイプのグッド・グルーヴ。

Producer: Allen A. Jones
1979年



Move Your Boogie Body - Bar-Kays
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