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ソウル&ファンク大辞典

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Lou Bond / LOU BOND

痛々しいほど真摯な姿勢のソウル

Lou Bond Lou Bond, 1974
Stax Records(スタックス)傘下のWe Produce(ウイ・プロデュース)からリリースされていたルー・ボンド唯一のアルバム。

1966年と67年にノーザンソウル・ファン垂涎の2枚のシングルを残しているが、このアルバムは全く趣が異なり、夢の中の出来事のような浮遊感あるフォーキー・ソウルを展開している。

1曲目の“Lucky Me”は、Jimmy Webb(ジミー・ウェッブ)が、Richard Harris(リチャード・ハリス。彼は俳優としての方が有名でハリー・ポッターでは魔法学校の校長先生を演じている)のために書いたムーディーな曲を、哀愁あるフォーキー・ソウルに作り変えている。A2の“Why Must Our Eyes Always Be Turned Be Turned Backwards”は、サビのファルセットにやられる。

このアルバムが再評価されるようになったのは、アウトキャストやプロディジーをはじめ数多くのアーティストにサンプリングされたA3 “To The Establishment”のおかげだろう。10分以上にわたる社会的でシリアスなこの曲では、彼の音楽的な幅広さとその姿勢に触れることができる。

いわゆるキャッチーな曲はひとつもなく、あまりにも真面目に音楽に取り組んだため、当時は全く売れなかったようだが、現代の音楽ファンにとっては宝のようなアルバム。

ギターでアース・ウインド&ファイアーのAl McKay(アル・マッケイ)が参加。

Producer: Jo Bridges
1974年



To The Establishment - Lou Bond
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