Twitter Facebook

ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | UVW | XYZ
ABC | DEF | GHI | JKL | MNO | PQR | STU | VWXYZ
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | UVWXYZ

Main Ingredient / EUPHRATES RIVER

洗練&音響センスで勝負したソウルヴォーカルトリオ

メインイングリーディエント Euphrates River,
Main Ingredient,
1974
一部に熱狂的ファンがいる一方、一般的なソウル史の中では話題にのぼる機会が少ないメイン・イングリーディエント。彼らにとっての黄金期である1970年代は、初期には社会的メッセージを強調したアーティストが主流を占め、中期から後期になるとディスコが一世風靡した時代。哀愁あるメロディと洗練されたヴォーカルワークを売りに、大都会ならではセンスで勝負するには、まだ早すぎたのかもしれない。

メイン・イングリーディエントの核となるのは、リード・ヴォーカル、キューバ・グッディングの哀愁ある歌声。今となっては、息子の俳優キューバ・グッティング・ジュニア(『ザ・エージェント』でアカデミー助演男優賞受賞)の方が有名になってしまったが、親父は間違いなく70年代を代表するヴォーカリストの一人。

メイン・イングリーディエントはカバーソングが多いことでも知られる。本作“Euphrates River”でも、A1 “Euphrates”とA4 “Summer Breeze”はSeals and Crofts(シールズ&クロフツ)1972年作“Summer Breeze”収録曲(ソウルファンにとってはアイズレー・ブラザーズのバージョンが有名)。その他にもWillie Hutch(ウィリー・ハッチ)の“California My Way”、Brian Auger’s Oblivion Express(ブライアン・オーガーズ・オブリヴィオン・エクスプレス)の“Happiness Is Just Around the Bend”、Ashford & Simpson(アシュフォード&シンプソン)の“Have You Ever Tried It”、スティービー・ワンダーの“Don’t You Worry ‘bout a Thing”等、盛り沢山。

サウンドには相当のこだわりがあったようで、当時のブラックミュージックのレコードとしてはめずらしく4チャンネルステレオを用いて、立体的な音作りに挑戦している。

Producer: Tony Silvester, Luther Simmons, Cuba Gooding, Sr.
1974年



Happiness Is Just Around the Bend - Main Ingredient
関連アーティスト