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ソウル&ファンク大辞典

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Sonny & Linda Sharrock / PARADISE

自由自在に狂気を引き出すジャズ・ギタリスト

ソニー・シャロック Paradise,
Sonny & Linda
Sharrock, 1975
70年代アヴァンギャルド・ジャズのギタリストとしては第一人者ともいえるSonny Sharrock(ソニー・シャロック)。60年代から活動を始めBabatunde Olatunji(ババトゥンデ・オラトゥンジ)やPharoah Sanders(ファラオ・サンダース)との仕事を経てHerbie Mann(ハービー・マン)のバンドに加入、マイルス・デイビスとも仕事をしているが、ジャズの王道というよりは一本裏道での活動が多く、個性的になるべくしてなるような音楽人生を送ってきた。

代表作として一番知られているのは1969年のソロ・デビュー作“Black Woman”だろうが、1975年の『パラダイス』の凄さはアヴァンギャルドでありながら70年代独特の異常なまでのポップさを保っているところ。そのパワーの源となっているのはソニーの妻でもあるLinda Sharrock(リンダ・シャロック)の存在だろう。本作ではVoiceのクレジットだけではなく、作家としても名を連ねている。ちなみにヴォーカルではなく「ヴォイス」とされている理由は、この作品やこれまでのシャロックの作品を聞けばわかるだろう。もちろん、ソニー・シャロックのギターはいつも通り狂っていて素晴らしい。

批判的に考えれば曲はバラバラで支離滅裂なのだが、アヴァンギャルドの世界にいる人に論理を求めてもしょうがない。時代に媚びずに、いかに個性を出せるかが彼らの真髄なのだ。

Producer: Nesuhi Ertegun, Ilhan Mimaroglu
1975年



Apollo - Sonny & Linda Sharrock
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