ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
だがフュージョンといっても、いわゆるメロウなアダルト的なものではなく、ウェザー・リポートのサウンドは非常に硬派であり先進的。ハードなジャズファンクから、ECMのような静的かつ知的な曲、エスニックな曲まであり、懐の深さは底知れない。マイルス門下生だけあって、スタイルが変化してもスピリチュアルな部分を残しているのはさすが。
オススメはスペース系エスニックテクノジャズファンクとでも呼べそうなA1 “Nubian Sundance”。新しくなったリズム隊が超ハードに決めている。バックヴォーカルでHoney Cone(ハニー・コーン)に在籍したEdna Wright(エドナ・ライト)も印象的な声でかすかに参加している。
Producer: Josef Zawinul, Wayne Shorter
1974年