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ソウル&ファンク大辞典

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Candi Staton / STAND BY YOUR MAN

純マッスル・ショールズを代表する名作

キャンディステイトン Stand by Your Man,
Candi Staton, 1971
Fame Records(フェイム)で化学変化を起こしたAretha Franklin(アレサ・フランクリン)やEtta James(エタ・ジェイムズ)とは違い、マッスル・ショールズでデビューし、巣立っていったCandi Staton(キャンディ・ステイトン)。その彼女の代表作がこの『スタンド・バイ・ユア・マン』。

タイトル曲のオリジナルはカントリー歌手Tammy Wynette(タミー・ワイネット)1968年のヒット曲で、多くのアーティストにカバーされ、愛されている名曲。映画「ブルース・ブラザーズ」のなかでも、カントリー&ウエスタン・バーの、まるで檻のようなステージ上で、ビール瓶を投げつけながら、ふたりが投げやりにこの曲を歌うシーンがある。キャンディ・ステイトンのバージョンは、完全なマッスル・ショールズ・サウンドにアレンジされており、彼女にとってもこの曲が代表作のひとつになった。

彼女の本領が発揮されるのはしっとりと歌い込むような曲だ。A2の“How Can I Put Out the Flame (When You Keep the Fire Burning)”は、まさしくそんなタイプで、これぞサザンソウルというような名曲だ。

個人的に一番好きな曲は3曲目の“I’m Just a Prisoner (of Your Good Lovin’)”。アップテンポでも余裕で歌いこなす彼女にシンガーとしての幅広さを感じる。B3の“To Hear You Say You’re Mine”と続く“What Would Become of Me”は典型的なサザンソウル・バラードで、“How Can I..”と同じく彼女の持ち味をしっかりと楽しめる。

上り調子の若きキャンディ・ステイトン、プロデューサとして円熟期を迎えていたRick Hall(リック・ホール)、そしてフェイム史上最高といわれる職人軍団のFame Gang(フェイム・ギャング)、このアルバムにはサザンソウルの歴史が詰まっている。

Producer: Rick Hall
1971年



I’m Just a Prisoner (of Your Good Lovin’) - Candi Staton
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