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このアルバムではやはりタイトル曲『レッド・クレイ』が秀逸。ジャズのこれまでの歴史を連想させるようなオープニングから一転して、抑揚の効いたドラムとベース、そしてユニゾンで続くフレディ・ハバードとジョー・ヘンダーソンのホーン。CTIらしいクールさと熱情を併せ持つこの曲は、このレーベルを代表する一曲でもある。
マイルス・デイビスを思わせるトランペットで始まる“The Intrepid Fox”もいい。こちらは“Red Clay”とは対照的にCTI流の洗練したハードバップ・ジャズ。ハービー・ハンコックのメロウなキーボードが入ることにより、単なるオールドジャズの焼き直しではなくなっている。
“Suite Sioux”はア・トライブ・コールド・クエストの“Jazz”のネタに使われている。
Producer: Creed Taylor
1970年