Twitter Facebook

ソウル&ファンク大辞典

ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。

A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | UVW | XYZ
ABC | DEF | GHI | JKL | MNO | PQR | STU | VWXYZ
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | UVWXYZ

Joe Henderson / THE ELEMENTS

アリス・コルトレーンの魔法が効いたサイケなジャズファンク

ジョーヘンダーソン The Elements,
Joe Henderson,
1974
1962年にKenny Dorham(ケニー・ドーハム)と出会い、プロとしてのキャリアをスタートして以来、あらゆる音楽的変遷を重ねてきたサックス奏者ジョー・ヘンダーソン。Milestone(マイルストーン)から1973年にリリースされた本作『ジ・エレメンツ』では、人間世界を構成する基本要素「火」「水」「空気」「地球」の4つに絞って魅力溢れるアバンギャルドでスピリチュアルなジャズで表現している。

バックには非常に個性的なメンバーが名を連ねる。一番目を引くのは、ゲスト参加しているJohn Coltrane(ジョン・コルトレーン)の元夫人Alice Coltrane(アリス・コルトレーン)だろう。“The Elements”ではピアノとハープだけではなく、タンブーラやハーモニウムのようなエスニックな楽器もおどろおどろしくプレイしている。ヴァイオリニストMichael White(マイケル・ホワイト)の演奏も際立っている。彼は同じ頃、Sun Ra(サン・ラ)やPharoah Sanders(ファラオ・サンダース)のレコーディングにも参加しており、1970年代のアバンギャルドでスピリチュアルなジャズに欠かせない存在。

ジョー・ヘンダーソンの作品としては異色の部類に入るが、現代的なジャズの文脈には最も合う作品。

Producer: Orrin Keepnews
1974年




Fire - Joe Henderson
関連アーティスト