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ソウル&ファンク大辞典

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Gabor Szabo / HIGH CONTRAST

名曲『ブリージン』収録の毒入りフュージョン

ガボールザボ High Contrast,
Gabor Szabo, 1971
様々な音楽スタイルを取り入れた、変幻自在のギタープレイヤー、ガボール・ザボ。このアルバム『ハイ・コントラスト』では、時代的に芽生えつつあったフュージョン系の音を非常にソウルフルにこなしている。

ガボール・ザボの『ハイ・コントラスト』に、ソウル魂を持ち込んだのはボビー・ウーマック。全7曲中、彼は4曲も提供している。そして中でも見逃せないのが、1曲目の『ブリージン』。この曲はジョージ・ベンソンのヴァージョンが圧倒的に有名だが、オリジナルはガボール・ザボ版。しかもジョージ・ベンソン版と同じくベースにはPhil Upchurch(フィル・アップチャーチ)、プロデュースはトミー・リピューマが担当している。きっとトミー・リピューマは、フィル・アップチャーチのベースを相当気に入ったのだろう。

B2 “If You Don’t Want My Love”は、ボビー・ウーマック自身が歌を入れたヴァージョンをあのブラックスプロイテーションの名作“Across 110th Street(邦題:110番街交差点)”のサントラで使用している。

『ハイ・コントラスト』でボビー・ウーマックはギタリストとしても参加している。

フュージョンがまだ洗練される前の、毒を持っていた時代の傷跡。

Producer: Tommy LiPuma
1971年



Breezin' - Gabor Szabo
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