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ソウル&ファンク大辞典

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Gato Barbieri / FENIX

満開直前の美しいグルーヴ

ガトー バルビエリ Fenix,
Gato Barbieri, 1971
アルゼンチン人サックス奏者のガトー・バルビエリ。若い時から同郷のLalo Shifrin(ラロ・シフリン)のオーケストラで鍛えられ、イタリアに居を移してからは、Don Cherry(ドン・チェリー)と出会い、フリージャズにのめり込んでゆく。1965年、ニューヨーク移住後は、正式にドン・チェリーと活動を共にし、ジャズ界での地位を固めていく。

1970年代に伝説のレーベルFlying Dutchman(フライング・ダッチマン)に移籍してからは、多様性を求める新しいジャズの流れに、自らのルーツの音を融合するようになった。

本作『フェニックス』では、熱く盛り上がっていくのに、どこまでも冷徹にリズムを刻み出す究極のラテン・フュージョンが展開する。ラテンの命とも言えるリズム隊は、ドラムにLennie White, III(レニー・ホワイト)、ベースにRon Carter(ロン・カーター)、ラテン・パーカッションにNa Na(ナナ・ヴァスコンセロス)を起用。そして、『フェニックス』を当時の最先端ジャズにせしめているのは、キーボードのLonnie Liston Smith(ロニー・リストン・スミス)の存在。彼はPharoah Sanders(ファラオ・サンダース)の作品で得たスピリチュアルな世界観を、この作品でも見事に活かしている。

『フェニックス』の直後にガトー・バルビエリは、ベルナルド・ベルトリッチ監督の『ラスト・タンゴ・イン・パリ』のサントラを担当し、アーティストとしての頂点を極め、音楽家としての評価を磐石なものにした。

Producer: Bob Thiele
1971年



Tupac Amaru - Gato Barbieri
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