ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
元々はオルガンのArt Neville(アート・ネヴィル)がヴォーカルも担当していたが(彼の美声は後の時代にソロとして再び披露することになる)、Allen Toussaint(アラン・トゥーサン)のSansu Enterprisesのハウスバンドとして契約したことにより、歌なしのインスト・バンドにスタイルを変える。
それでもこのアルバムに収録されている『シシー・ストラット』が、R&Bチャート4位の大ヒットとなり、裏方になるはずだった彼らは結局表舞台に出ることになった。
セカンド・ラインの華は何といってもリズムだが、このアルバムで目立つのは、ギタリストのLeo Nocentelli(レオ・ノセンテリ)。ファンクに徹して削りに削った彼のプレイは、ニュー・オーリンズ・ファンクの教科書。
Producer: Allen Toussaint, Marshall E. Sehom
1969年