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ソウル&ファンク大辞典

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Popcorn Wylie / EXTRASENSORY PERCEPTION

名裏方が大集合したものの、一つだけ足りないものがあった通好みの逸品

ポップコーン ワイリー Extrasensory Perception,
Popcorn Wylie, 1974
デトロイトの隠れた重鎮、ポップコーン・ワイリー(もしくはリチャード「ポップコーン」ワイリー)。60年代初期のデビュー以来、ソロとしてシングルをリリースしていたが、最も貢献したのはモータウンの裏方として。初代モータウン・レビューのバンドリーダーをはじめ、スモーキー・ロビンソンが在籍したMiracles(ミラクルズ)の“Shop Around”やMarvelettes(マーヴァレッツ)の“Please Mr. Postman(ビートルズのカバーも有名)”等、数多くの大ヒット曲のレコーディングでピアノを弾いていた。1962年に会社とそりが合わなくなり退社、フリーのソングライター/プロデューサー/ピアニストとして、Ric-Tic(リック・ティック)、Golden World(ゴールデン・ワールド)等で仕事をし、英国のノーザンソウルシーンでも人気の曲を手がけていた。

この“Extrasensory Perception”は1974年のリリースなので、随分時間が経った後だが、彼にとっては初めてのソロアルバム。曲はモータウン時代の同僚のLamont Dozier(ラモント・ドジャー)との共作。ドジャーはプロデューサー・チーム、Holland-Dozier-Hollandの一人として、黄金時代のモータウンを支えた大貢献者であり、Invictus/Hot Wax(インヴィクタス/ホット・ワックス)を設立し、自らもソロアーティストとして活躍した通好みの人。プロデュースはそのインヴィクタス版のファンク・ブラザースともいえるPoliticians(ポリティシャンズ)を率いたMcKinley Jackson(マッキンリー・ジャクソン)。ジャクソンとともにアレンジを手がけたのが、これまたモータウンで数多くの名曲をアレンジしたPaul Riser(ポール・ライザー)と、Barry Whiteとの仕事が有名なGene Page(ジーン・ペイジ)。

これ以上ないぐらいのオールスターによって制作された“Extrasensory Perception”だったが、一つ足らないものがあった。このアルバムの顔となるスターの存在だ。ポップコーン・ワイリーには華がないためセールスにはつながらなかったが、内容は素晴らしいのでご安心を。

ちなみにアルバムタイトルの“Extrasensory Perception”とは、なぜこうしたのかは不明だが、「超感覚的知覚」、つまり「ESP」のこと。

Producer: McKinley Jackson
1974年





Lost Time - Popcorn Wylie
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