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ソウル&ファンク大辞典

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Robert Wyatt / ROCK BOTTOM

瀕死の重傷から復活し、新境地を開いた傑作

ロバートワイアット Rock Bottom,
Robert Wyatt, 1974
カンタベリー系アーティストの重要人物の一人として、Soft Machine(ソフト・マシーン)、Matching Mole(マッチング・モール)で名作を残してきたロバート・ワイアット。ヴォーカリスト兼ドラマーとして活躍していた彼だったが、パーティーで泥酔し、5階の窓から転落、下半身不随の大怪我を負ってしまった。

本作の曲はマッチング・モールのサード・アルバムとして準備していたものだった。しかしロバート・ワイアットは負傷によりドラムが叩けなくなり、バンドは解散。それでも音楽の制作は諦めず、入院中にアルバムの構想を固める。そしてMike Oldfield(マイク・オールドフィールド。エクソシストのテーマ曲で有名)やFred Frith(フレッド・フリス。ヘンリー・カウやアート・ベアーズで活躍)の協力を得て完成させ、音楽家としての再生を図る上で重要な作品となった。

タイトルの“rock bottom”とは「どん底」という意味。英国人らしく自身の状況を皮肉っている意味もあるのかもしれないが、アルバム・ジャケットが示すように、一度意識の「どん底」のゼロの状態に戻って、芸術的に人としての意識が生まれる以前の生命誕生の瞬間の感覚に戻ろうとしたようだ。

A1 “Sea Song”はこのアルバムを象徴しており、ロバート・ワイアットの代表曲のひとつ。ジャズ的なアプローチのA3 “Little Red Riding Hood Hit the Road”は、音楽の垣根を越えた名曲。

プロデュースはピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイスン。

Producer: Nick Mason
1974年





Little Red Riding Hood Hit the Road - Robert Wyatt
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