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ソウル&ファンク大辞典

ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。

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Tammi Terrell / IRRESISTIBLE

悲劇ばかりが語られる歌姫の最高にハッピーなモータウンサウンド

タミー テレル Irresistible,
Tammi Terrell,
1969
タミー・テレルについて語るときには、マーヴィン・ゲイの名前を外すわけにはいかないだろう。ソウル史に残る男女デュオの傑作“Ain’t No Mountain High Enough”を始め、数々の名曲を残し、相手役を何人も変えた末にマーヴィン・ゲイがようやく出会えた理想的パートナーとなったタミー・テレルとともにモータウン黄金期を盛り上げた。ところが、タミー・テレルは脳腫瘍により24歳の若さで亡くなったため、ソロアルバムは生前この1枚しか残していない。

“Irresistible”がリリースされた1969年には、すでに病気が発覚していた(1967年、マーヴィン・ゲイとの公演中に、ステージ上で意識を失い病気が発覚)。厳密に言うと、この作品もオリジナル・アルバムではない。1965年から1968年の間に録音された作品を集めたものだからだ。それでも、この時期はモータウンの黄金期にも重なり、どの曲も素晴らしい出来ばかりだ。

明るくキュートなタミー・テレルは、モータウンのイメージにピッタリだった。彼女の華やかさが、見た目はいいがどちらかというと暗い性格のマーヴィン・ゲイにもいい影響を与えていたといわれている。タミー・テレルが、もし生きていれば、間違いなくダイアナ・ロスに匹敵するようなモータウンを代表する大スターになってだろう。

Producer: Fuqua & Bristol
1969年



What A Good Man He Is - Tammi Terrell
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