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ソウル&ファンク大辞典

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Marvin Gaye / TROUBLE MAN

70年代という時代のサウンドトラック

マーヴィン ゲイ Trouble Mab,
Marvin Gaye, 1972
歴史的大傑作“What’s Going On”の成功を受けて、モータウンからクリエイティブに関する全権委任を得たマーヴィン・ゲイ。そしてその直後の作品がこの『トラブル・マン』。同名映画(邦題は『野獣戦争』という変なタイトル)のサントラではあるが、マーヴィン・ゲイが制作開始時から周囲の意向を気にせずつくった始めての作品でもある。

“What’s Going On”は、すでに従来のソウルの枠を越えて、組曲のようなコンセプト・アルバムになっていた。この名盤の勢いをモロに受けているのが『トラブル・マン』なのだ。両作品をひとつの流れでとらえると、これはとてつもないほど豪華な70年代ブラックカルチャーのサウンドトラックとして考えることもできる。

同時代にブラックスプロイテーション・ムービーのサントラを手がけたアイザック・ヘイズやカーティス・メイフィールドは、職人気質が強く、クライアントの要望を具現化する能力に長けていたが、『トラブル・マン』はあまり映画との関連性を感じない。つまり、映画自体よりも音楽の方が数段格調が高いのだ。ブラックスプロイテーションは下衆なノリが長所でもあるが、『トラブル・マン』は本格的なソウル交響曲であり、『野獣戦争』という作品のサントラとしては不釣り合いだと言わざるを得ない。しかし、マーヴィン・ゲイのクリエイティビティが爆発した70年代という「時代」のサントラとして考えれば、これほど素晴らしい作品は滅多にない。

Producer: Marvin Gaye
1972年





Trouble Man - Marvin Gaye
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