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ソウル&ファンク大辞典

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Undisputed Truth / THE UNDISPUTED TRUTH

サイケデリック・ソウルの申し子

アンディスピューテッド トゥルース Undisputed Truth, 1971
手掛けたテンプテーションズの大成功と、その後のサイケデリック・ソウルの伝道師としての活躍で、一躍トップ・プロデューサーとなったNorman Whitfield(ノーマン・ホイットフィールド)。その彼が最も自由にサイケ色を出してプロデュースしたのが、Undisputed Truth(アンディスピューテッド・トゥルース)だ。

このデビュー作は、モータウンでのノーマン・ホイットフィールドの実績を示す名刺代わりのような内容。カバーソングを多用しながら、適度なサイケ風味がプラスされており、非常に心地いい。

A1 “You Got the Love I Need”やA2 “Save My Love for a Rainy Day”は、60年代モータウン・サウンドの良質な部分を展開させている。この2曲は、同じくモータウンから独立するホーランド=ドジャー=ホーランド(H=D=H)のInvictus(インヴィクタス)にも通じる最高のノーザン・ビート。ちなみに美しいアレンジが施されたB2 “We’ve Got a Way Out Love”はH=D=Hの作品でOriginals(オリジナルズ)のバージョンが有名。

Marvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)もカバーしたAshford & Simpson(アシュフォード&シンプソン)作の“California Soul”あたりからサイケ色が顔を出しはじめる。このアルバムで最もサイケ色が強い曲はテンプテーションズがヒットさせた“Ball of Confusion (That’s What the World Is Today)”だろう。続く“Smiling Faces Sometimes”は、アンディスピューテッド・トゥルースにとって、全米ポップチャート3位にまで上昇した最大のヒット曲。この曲はGeorge Clinton(ジョージ・クリントン)がアイス・キューブ、ドクター・ドレー、パブリック・エナミー等を迎えて制作した“Paint the White House Black”でサンプリングされている。

このアルバム以降、アンディスピューテッド・トゥルースはどんどんサイケ色が強くなり、Pファンクのバンドのようになっていく。

Producer: Norman Whitfield
1971年



Smiling Faces Sometimes - Undisputed Truth
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