ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
主役はもちろんチャールズ・アーランドだが、脇役も素晴らしい。ドラムではIdris Muhammad(アイドリス・ムハマッド)が参加。印象的なのはギターのMelvin Sparks(メルヴィン・スパークス)。彼はリトル・リチャード、カーティス・メイフィールド、マーヴィン・ゲイのようなソウル系のアーティストや、ルー・ドナルドソン、ジョニー・ハモンド・スミスのような人ともプレイしており、この時期はまさしくソウルジャズ界の大物のバックを多く務めた人物。『ブラック・トーク!』でもツボを得た演奏を聞かせてくれる。
5th Dimension(フィフス・ディメンション)がヒットさせた“Aquarius”のジャズバージョン等、カバー曲も見事。ソウルジャズは、難しいことを考えず、とにかく楽しむことが重要。それに徹しているのがこのチャールズ・アーランドの『ブラック・トーク!』だ。
Producer: Bob Porter
1969年